瀬戸内・直島のゲストハウスで瓦屋根復元プロジェクト クラウドファンド

瀬戸内・直島のゲストハウスで瓦屋根復元プロジェクト クラウドファンド呼び掛け /香川
“「島小屋」オーナの山岸さん”
ゲストハウス「島小屋」(香川郡直島町)が現在、クラウドファンディングサイト「READYFOR」を通じ瓦屋根の復元プロジェクト支援を呼び掛けている。(高松経済新聞)

グリーンウォールも見事な「島小屋」外観

8月でオープン3年目を迎える同施設は、瀬戸内海の直島にある築120年の古民家を改修したブックカフェ併設の「テントステイ」型ゲストハウス。瓦屋根の雨漏りがひどくなってきたため同プロジェクトを立ち上げたという。目標金額は300万円。

オーナーの山岸正明さんによると、既存の趣のある淡路瓦は廃棄せず全てそのまま利用したいという。復元工事は、現在の淡路瓦を丁寧に取り外し、ブロアーで下地の土を落とし屋根裏の煤竹(すすたけ)を壊さないように残し、下地を組み直して防水と補強を行う。その上に新規の土を盛り元の淡路瓦を載せる伝統的な工法。

家の中にテントを張って寝床を作る「テントステイ」が特長の同施設。宿泊のハイシーズンには各方面からの利用者も多い。島の日常の魅力を伝えるため、島のさまざまな場所で録音した小音量の環境音を消灯時間後に枕元で流すサウンドプログラムも行っている。

山岸さんは「築120年の古民家を残すことに意味があると思っている。復元工事で屋根の寿命をさらに延ばし、例え周りの環境が変わっても、ここだけは旧来の島の良さを受け継いでいきたい」と話す。

「島を訪れる人々をはじめ、島に住むおじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちのいる家族、移住者、国籍を問わずあらゆる人がここに集まり、交流できるような憩いの場所にしていきたい」とも。

支援者へのリターン品は、島小屋オリジナルセット、島小屋一口オーナー、テントステイチケットなど。締め切りは9月6日23時。