瀬戸芸作品「いりこ庵」制作アーティストら 伊吹島の小中学校で交流会 香川

瀬戸内国際芸術祭2016」秋会期(10月8日~11月6日)の舞台の一つとなる香川県観音寺市の伊吹島で、建築家集団「みかんぐみ」と明治大学の留学生らが新作品の「いりこ庵」の制作を進めている。秋会期の開幕を前に、市立伊吹島小中学校でメンバーと島の児童・生徒13人による歓迎の交流会が開かれ、作品の説明や留学生の母国紹介などを聞いた子供たちは期待を膨らませていた。

同校を訪問したメンバーはフランス人建築家、マニュエル・タルディッツさん(56)のほか、タイ、中国、トリニダード・トバゴからの留学生、みかんぐみにインターンシップ中のフランス人ら11人。

いりこ庵のコンセプトは「島の小さな集会所」。島内にある瓦や石垣、廃材などのほか、「伊吹いりこ」の原料となる、水揚げしたカタクチイワシを乾燥させるせいろをひさしとして活用して開放的な空間を演出する。芸術祭期間中は島の食材をふんだんに使った弁当も販売するという。

交流会では小学生代表の6年、真鍋麿佐(まあさ)さん(11)が「どんな交流をするのか全校生徒が楽しみにしています」と歓迎の言葉を述べ、児童・生徒らが訪問したメンバーに帽子をプレゼントした。その後、タルディッツさんが、いりこ庵のコンセプトを説明し、「観光客や島民が交流したり、気軽にくつろげる和みの空間にしたい」と話した。

留学生は、それぞれ母国の地理や文化などをスライドを使って説明。児童・生徒らは真剣な表情で聞き入っていた。

中学3年の三好夢海(ゆめみ)さん(15)は「いりこ庵が伊吹島に来た人たちがゆっくりくつろげるスペースになるのが楽しみ。私たちも一生懸命おもてなしの気持ちを持って来島者を迎えたい」と話した。

伊吹島では秋会期に新作5作品を含む計7作品が登場する。小中学校の児童・生徒も制作の一部に携わる予定という。