香川県内で唯一水産科のある県立多度津高校(同県多度津町)で20日、生徒が飼育している魚など水生生物を集めた「ミニ水族館」が公開され、訪れた家族連れが海や川に生きる生物の観察を楽しんだ。
ミニ水族館の公開は2年前の夏に生物科学部員の呼びかけで始まり、今回が3回目。部員約20人が川や海で採取したコイやフナをはじめ、ペットショップで購入した熱帯魚など、約100種500匹を大小約80個の水槽に展示。水槽前には、生物の名前や特徴、豆知識などが写真付きで説明されている。
塩分濃度を調節して人工的に淡水と海水が混ざり合った「汽水域(きすいいき)」をつくった水槽には、生徒らが実習で卵から育てたマダイや、川魚のアマゴを少しずつ海水に慣らして体長約55センチに成長させたサツキマスを展示。サツキマスの身は薄いピンク色で身は締まって美味という。
来場者は、今月中旬に近海で見つかった白いナマコを写真に収めたり、水槽に手を入れて、皮膚の角質を食べてくれる小魚に指をつつかれ「くすぐったい」と歓声をあげるなど、水の生物との触れ合いを楽しんだ。
多度津小5年の在本結亮くん(11)は「楽しみにしていた。白いナマコや、鮮やかな魚を近くで見れたのがよかった」と話していた。
ヤフーニュースより