「仲良く」田んぼアート 三豊・財田小で統合後初の田植え体験

香川県三豊市の財田小学校(宮武昭一校長)の実習田(約200平方メートル)で、5年生約30人が、田んぼをキャンバスに見立て、稲穂で文字を描く「田んぼアート」の田植えに取り組んだ。

財田中小学校と財田上小学校の2校が統合して今春開校した財田小。田んぼアートは統合前の財田中小が総合学習の一環として10年間継続していた。

仲間と協力し作り上げる伝統を新小学校でも引き継ごうと、PTAや地元有志らの支援などもあり、“続投”となった。

田んぼに描く文字は「仲」。統合によって仲間が増えた学校で、「低学年のお手本になるような仲良しクラスを目指したい」という思いを込め、児童らが考えた。

田んぼに入った児童らは、西讃農業改良普及センターの職員から指導を受け、田植えに挑戦。真剣な表情で、稲穂がこげ茶色になる緑米と、黄金色になるクレナイモチの苗計約1300株を植えた。

初めて田植えを体験した大西葵さん(10)は「植えるときの深さを指関節1本分に調節するのが難しかった。田植えをしている人の大変さがわかった」。近藤葉玖斗君(10)は「家で田植えの手伝いをしたことがあるので、上手にできたと思う。秋に文字が浮かび上がるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

今後は9月に見学会を開き、10月の稲刈り後、もちつきや収穫祭を計画しているという。