ことでんレトロ電車の特別運行


90年以上前、大正時代に製造されたことでん=高松琴平電気鉄道の「レトロ電車」が、4日、高松市と琴平町を結ぶ琴平線で特別に運行されました。

「レトロ電車」は鉄道の利用客の増加につなげようと月に1回運行されていて、始発駅の高松築港駅には鉄道ファンなどが集まり、次々と乗り込んでいきました。
4日は大正15年に製造された、茶色の車両とクリーム色と茶色の車両が2両編成で運行されました。
どちらの車両も国の近代化産業遺産に認定されていて、ふだんは車庫で保管されていますが、イベントなどの時だけ特別に運行されます。
乗客は写真を撮ったり車窓から風景を眺めたりして楽しんでいました。
高松市の6歳の女の子は「楽しい気分です。古いしガッタンゴットンする」と話していました。
また、横浜市から訪れた男性たちは「全体的に装飾が凝っていて、今まで見たことがない電車ですごく新鮮です」とか、「ほかにこういう古い電車は走っていないので、体験できるのがいいです」などと話していました。
午後からは大正時代の別の車両と昭和初期の車両を加えて、年に1度の4両編成で運行されることになっています。