31年に瀬戸内国際芸術祭開催

瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長=浜田恵造・香川県知事)は、高松市内で開いた総会で、「第4回瀬戸内国際芸術祭」を平成31(2019)年に開催することを承認した。瀬戸芸は3年に1度の開催となっている。

総会では29年度事業計画も決定。第4回瀬戸芸の会期、会場などの基本計画、アート作品やイベントの内容をより具体化するとともに、広報・誘客活動、交通対策の方針などをまとめた実施計画を策定する。作品制作に向けた準備として招聘(しょうへい)作家の選定、作品公募を実施する。

4回目の開催が決まったことに、浜田知事は「島を中心とする各地域の活性化ということで瀬戸内芸術祭は始まった。原点に戻って地域の活性化、島の住民が元気でいるかたちで、来場の皆様に共感をいただける芸術祭に進化していければと思っている」と話した。

総合ディレクターの北川フラムさんは「3回目で来場者の滞留時間が長くなった。もっとゆっくり見ていただけるようにしたい。観光という意味では圧倒的な数の人に来ていただいているが、農業や漁業を含め、ものをつくる力につなげていけば、当初の目的に少しずつ近づける」と“地域の底力”づくりを強調した。