日本の家の寿命は何年

住宅の寿命(価値)について考えてみました。

時代の流れの中で住宅の寿命(価値)も変わって来たと思います。

戦後何もない中らの高度成長期の中で質より量を優先で建てられた家

(昔ビフォーアフターというテレビ番組がありましたが、昔の家は今では考えられないとんでもない家が沢山合ったみたいですね)、

戦後から30年位たつと今度はバブルで景気が良くなりリフォ-ムするより立て替えた方が早いと考える人が多くリフォームを考える人が少なかった時代ですね。

理由の一つとして昔は家族が多かったので部屋が狭く数が多い間取り・構造なので、解体して建て直す方が早いと考える方が多くいたようです。

日本の木造住宅の寿命は30年と言われていたのはこの頃の物件だと思います。

(実はこの数字は解体された木造住宅の築年数から算出されています。)実際には築80年まで住むことが出来る家もあり、本来住まいとして使える状態であるにも関わらず解体されている中古住宅が多いのが日本の現状です。

讃岐古民家塾からはこんな情報も聞いてました。

解体された住宅築年数を国際比較すると、レンガ造りが主流のアメリカでは55年・イギリスでは77年となっており、日本の住宅の寿命は著しく短いことが分かります。

コンクリートを嫌い、古いレンガや石造りを好むイギリス人

日本人とは違い、イギリス人は築浅物件を好みません。多くの人々は戦後に建てられたコンクリートの建物が嫌いです。それはレンガや石造りを「良質」と考え、コンクリートはそれ以下であるという考えがあるからです。また1666年のロンドン大火災以降、建物は石もしくはレンガ以外では建ててはいけないという法律に変わったことも大きいです。また古い建物の歴史的価値を重要視し、建物にグレードをつけて外観の変更を一切許さない条例の影響も見過ごすことはできません。

イギリスで家を買う

「イギリスで家を買う」ということは中古住宅を買うということになります。イギリスでは中古住宅が新築住宅の10倍近い市場で出回っています。日本は中古住宅よりも新築住宅に人気があるため真逆です。建物の寿命は永遠と考えられているので、マンションが古くなることによる値下がりはおきません。むしろ100年以上のものはピリオッドプロパティ(歴史建築)といわれ、値段が上がります。

日本でも戦前の建物は沢山残ってますよね、お城・お寺・屋敷など100年以上

たつ建物があります勿論木造で、日本には木造住宅が一番合ってると思います。

昭和から平成・令和と変わる時代の中で地震等で建築基準法が変わり耐久性も

進化していますね。

耐震基準の変遷1:建築基準法制定から1981年まで(旧耐震)

全国全ての建物に耐震設計が初めて義務付けられたのは1950年。この年に建築基準法が制定されました。その後1964年の新潟地震、1968年の十勝沖地震を経て1971年に建築基準法の改正があり、その後1978年の宮城県沖地震を経て1981年6月に大きな改正がありました。
1981年6月以降の耐震基準を「新耐震基準」と呼ぶようになり、1981年5月以前のもの(旧耐震)と区別するようになりました。
 耐震基準の変遷2:1981年から現在まで(新耐震基準)このように、「1981年(昭和56年)」は建物の耐震性における大きな転換期になりましたが、その後も建築基準法の改正は行われ、1995年の阪神淡路大震災を経て2000年の改正、2004年の新潟中越地震を経て2005年にも改正、と繰り返されています。
2006年には姉歯事件と呼ばれる耐震強度構造計算書偽装事件が起こり、2007年には建築確認申請の厳格化などを盛り込んだ建築基準法の改正が行われ現在に至ります。
 木造戸建て住宅の耐震性向上:転換期は「1981年」「2000年」木造戸建て住宅の耐震性の大きな転機は「1981年」と「2000年」です。それぞれの年に行われた建築基準法の改正で、木造戸建て住宅に求められる耐震性能が大きくアップしています。住宅の耐震性における大きな転換期1:1981年(昭和56年)1981年(昭和56年)の改正では新耐震基準が施行され、木造住宅においては耐力壁の量、耐力壁の倍率などが見直され、耐震性が大きく向上しました。1981年6月以降に確認申請を取得した新耐震基準の住宅なら、大地震発生時でも家の倒壊・崩壊は免れ、家の中にいる人の命は守られる程度の耐震性を備えていることになります。

新耐震基準…数十年に一度程度発生する震度5程度の地震に対して構造躯体に損傷を生じず、数百年に一度程度発生する震度6強~7程度の地震に対しては倒壊・崩壊しない程度
 住宅の耐震性における大きな転換期2:2000年(平成12年)木造住宅の寿命の視点で耐震性を考えるときのポイントは、まず新築時の地盤調査と必要な地盤補強が行われているかが重要になります。

昭和の時代の住宅をリフォ-ムする相談を受けたときに多いのが基礎が陥没、割れている等があります、昔は地盤調査も無く進めていたことからの原因かもしれません。

中古住宅を購入してリノベーションリフォームをお考えの方は1981年以降の中古物件がお進めです。

家の寿命は建てた時期によりますが、日本の木造住宅はメンテナンスをしっかり

すれば、100年近くは十分もつと思います。

家は生き物だと思います、窓を開けて家に深呼吸させてあげてください。

きっと、長く一緒に生活できると思います。