屋島9月から無料化実験開始へ

高松の代表的な観光地、屋島の活性化に向けて高松市はふもとと山上を結ぶドライブウェイの通行料金を無料にする社会実験を、ことし9月からおよそ3か月間実施するこを決めました。
屋島は源平の古戦場で知られる観光地ですが、訪れる人が減って、ここ数年は50万人前後と最も多かった昭和47年の5分の1近くに落ち込んでいます。
この屋島の活性化に向けて、高松市はふもとと山上を結ぶ唯一の道路、「屋島ドライブウエイ」を無料にする社会実験を瀬戸内国際芸術祭の秋会期をはさんだ、ことし9月20日から12月20日までの92日間実施することを決めました。
現在、「屋島ドライブウエイ」の通行料金は乗用車が630円ですが、実験では通行料金を無料にする一方、山上の駐車場を乗用車で300円など有料とします。
高松市は実験で車の通行台数や交通渋滞の状況をはじめ、訪れた人の滞在時間なども調査することにしています。
将来の無料化の手法や本格実施の時期について高松市の大西市長はきょうの定例会見で、「『屋島ドライブウエイ』は民間事業者が運営しているものなので、市が有償で譲り受けて無料化することになると思う。課題を1つ1つクリアしながらできるだけ早い時期に実施したい」と述べました。